百合について考えてみた。【オタクの悩み】
※当記事はYouTubeチャンネル「定時退勤オタク☆ゴタク」に投稿された動画の公式カバレージです。
動画内での発言をテキストに起こすことで、オタクが御託を並べる様子を視覚的に提供します。
また、見出し文に掲載したタイムスタンプから動画を再生することで、オタク達のリアルな鳴き声が聴こえる仕組みになっています。
—2022年 夏 某所
ベタつく暑さが漂う中、解けない愛のパズルを抱いた2人の百合オタク達が集まった。
グリズリー藤沢(以下 藤)とタンゲボイチ(以下 ボ)。
定時退勤後の彼らは、今宵どのような御託を並べ合うのか。
開戦 0:00~
藤:はいそれでは今回は……どう始めればいいんだ?
—男達は、迷っていた。
この世の心理ともいえる命題を抱えて。
ボ:まあなんか最近さ世間でさ、なんか百合って一つのとジャンルとして広まってると思うんだけどさ
藤:広まってますねぇ
ボ:なんかどうも百合って言葉の意味が軽くなってきてるんじゃないかと思うんですよね
藤:いや、百合ってものは軽くでいいとは思うよ
ボ:軽くても良い?
藤:百合自体はね
ボ:うんうん
藤:百合オタクが軽くなってるっていうのはそうだと思う
ボ:百合オタクが軽くなってる?
藤:そう
ボ:チョロくなってる的な?
藤:チョロくなってる……まぁ、アレじゃん。
何で今回これを録ってるかっていうと。百合レンズじゃん。
ボ:あぁそうそう。ちょっと前に話題になった、百合レンズ
女性同士の感情を百合レンズに通して見ると pic.twitter.com/63jaAHt7Mq
— ━輪 乃 (@itirin_no) 2022年7月29日
藤:これの何がいけないかって、百合レンズを通した後に、百合で一つに括ってしまっているオタクが悪いと思う。
ボ:いや~そうですよ。というか括ることにさ、メリットなくない?って思ったんだよね。この画像見たときに。
藤:いやメリット無くはないと思う。
一回こういうフィルタを使って百合として取り入れるっていうのは、なんだろうなぁ。アリだとは思う。
ボ:あぁ~、まぁ。
—世間に百合文化が広まるにつれて、百合という言葉がかなり広義で使われるようになってしまうことに、二人は複雑な思いを抱えていた。
ボ:俺的にはね。(百合という焦点に)経由して何かしらに細分化されればいいと思ったんだけど
藤:そうそうそうそう。そういうことそういうこと
ボ:そこで(百合という言葉にまとめて)止まっちゃうのがね……
藤:そこなんだよね。これを全部一つの感情としてまとめてるのがおかしいわけじゃん。
この……ね?
この……ね!!
その……
2:00~
https://youtu.be/49E05iu_KzA?t=120
言葉にできない気持ちを何とか形にしようとするグリズリー藤沢。
藤:しかもこの六つだけじゃないじゃん。
ボ:じゃないね。
藤:友愛、恋慕、性愛、嫉妬、嫌悪、殺意。
この嫌悪と殺意の間とかさ、嫉妬と嫌悪とかの間とかもあるわけだし。この百合というジャンルに収束するのはいいけど、それはそれとして頂いた方が美味しく頂けるものもあるよね。
ボ:はいはいはい。
藤:というのと、やっぱりさ。百合って何だって思った時に、
僕とかは何年?十…十数年百合豚をやってるわけなんですけど
ボ:はいはい
藤:そこまでくるとね、百合っていうのはなんなのかってなった時に、なんだろうな。
じゃあ好きなの百合だけなの?ってなるんですよね。
ボ:うんうん
藤:百合が好きな理由ってさ、ただ女の子と女の子がくっついてるから好きなわけじゃないじゃん?
ボ:そうですね
藤:百合として表現としては、女の子と女の子がくっついてる。ではあるんだけど。
その二人の間に芽生えた感情に好きを見出すわけじゃん。じゃあそれって女の子じゃなくても良くない?ってなるんだよ。それを考えたら(さらに広義としての)関係性オタクになった。
ボ:難しいですよね……
—グリズリー藤沢は百合は性別という前提条件によって定まるものではなく、二人の関係性のカタチや、感情の芽生えによるひとつの現象のようなものだと考えた。
しかし、その現象は女性キャラ同士だに起こりえるわけではないというところに違和感を感じていた。
4:13~
https://youtu.be/49E05iu_KzA?t=253
2人の百合のルーツ
ボ:ちなみに藤沢さんの百合のルーツって辿るとどこなります?
そこに回帰すると思うんですよね。
藤:ルーツかぁ……一個じゃないんだよね多分。一個でかいのが来た訳じゃなくて。
多分年代でいうと、ハマったって印象強いのが2011年ぐらいなんだけど
ボ:はいはいはいはい
藤:俺のイメージの中では多分その頃かな
ボ:2011年でいうと、まどマギ放映時とかそのぐらいの年代ですよね。
藤:そうだね。百合姫とかも月刊になったぐらいとか ※(2010年11月より)
ボ:はいはいはい
藤:徐々に百合って物が評価され始めたじゃないけど、世間に渡り始めたと感じる時期なんだけど。
ボ:その時にすごい百合アニメとか百合要素のあるアニメが多くて、自然とじゃないけど好きになったって感じがするな。
ボ:なるほど。
藤:そうだね。なんかね、本当に分かんなくなってきたんだよ。なんで百合が好きなのかっていうのが。
6:02~
https://youtu.be/49E05iu_KzA?t=362
本当に悩んでいるのが伝わってくるグリズリー藤沢の呻き声
ボ:ちなみに僕の話をすると、多分一番最初に触れたその頃は百合なんて思ってはなかった(言葉さえ知らなかった)んだけど。
一番最初に触れたのは「カードキャプターさくら」、知世ちゃんとさくらの関係かな?
ボ:触れたで言えば。ただ、だからそういう描写とかをその後も自然に触れてて……
ある特異点から、「あ、百合っていいな」って思い始めたとしたら、「ひだまりスケッチ」。
藤:あー、はいはいはい。
ボ:「ひだまりスケッチ」の沙英ヒロですかね。多分ルーツは。
藤:俺よりもかなりはやい段階で(目覚めたんですね)
ボ:多分沙英ヒロを小学校5~6年ぐらいの時に浴びて
藤:ヤバ。ヤバいね。
ボ:そこからかなぁ。
7:15~
https://youtu.be/49E05iu_KzA?t=435
疑問、再び。
藤:さっきの性別って関係なくない?って話に繋がるとこだと思うんだけど、百合ってさ、女の子の体じゃなくない?
ボ:うんうんうん
藤:女の子の体であるべきという……べきという言い方はアレだと思うんだけど。
女の子と女の子がエッチなことしてればそれでいいのかってなったらさ、違うってなるんだよね。
ボ:なりますね。
藤:どうしてもさ。やっぱそこの感情にね、惹かれるわけじゃん。
—女性同士であるという前提条件と導かれる結果ではなく。
そこに至る過程こそが真に重要であると考えるようだ。
ボ:女性同士の体だけっていう繋がりだとさ、例えば作者が男性だった場合にさ、片方がまあその攻め側がさおそらく男性視点でさ、受け側が女性視点で。でも描写としたら女性と女性っていうことになっちゃうと思うんだよね。そうなるとさTS百合かさ、そっちに近いなと思っちゃうところがあって。
藤:うーん
ボ:そこもまた色々ね、ジャンルがもう多すぎるから難しいけど。
僕だからふたなり百合はある程度、キャラの心が尊重されてれば百合だと思うですけど。TS百合は百合に含めちゃいけないと思ってるんですよね 。
(記号的には百合であるが、本質としての百合ではない。)
藤:あー、なるほどね。
—もちろん男性作者が百合を描くことを否定しているわけではない。
男性ならば女性の心に近づこうとする姿勢で。また理想の百合関係を追求して描くことが重要だと提起するタンゲボイチ。
見た目がただ美しいからという理由で作家自身の男性らしい願望を百合描写で表現してはならない。
視覚的情報だけで百合と捉えることを彼自身はタブーとしているようだ。
藤:俺はもうね、百合がなんなのかって考えた時に、性別が関係ないんですよ。
ボ:うーん
藤:女の子と女の子じゃなくても、百合に感じてる良さをその他の物にも感じることが多々あって
ボ:はいはいはいはい
藤:てなった時に、 BL でもものによっては全然いけるようになったし。いけるって言い方はあれだな。好きになれるようになったし。
ボ:あ~……
藤:漫画とか。で、ノマカプというか。男女でも全然いけるし。
ボ:うんうんうん
藤:てなったときにやっぱね。描写の仕方かなって思うね。
ボ:うんうん。なるほどね。
藤:だから百合でも、完全な女×女でも、肉体(=生物学的な性別の定義)だけを求めて女に辿り着くのが百合じゃないような感覚になるし。
っていうのが俺の辿り着いた場所なんだよね。
ボ:う~ん
藤:もちろん正解じゃないとは100%思ってるし。
ボ:はいはい
藤:まず一般的な百合の定義からは間違ってるし。
—グリズリー藤沢の考えは、彼の中ではかなり軸のあるものの、広大な概念体系を前にして言語化がはこんなんである。
藤:感情にかなり重きを置いてるね。
ボ:まあでもやっぱそれって思うのは……
僕はやっぱ BL は BL、 百合は百合として楽しんでるんですけど。やっぱ性別によってコミュニケーションの取り方っていうのには差があるじゃないですか。だからそこが一つ分かれ目なのかなと思いますね。
藤:そうだね
—グリズリー藤沢の意見を受け、タンゲボイチは女性らしさを感じるコミュニケーションによって構築される恋愛模様を百合として提示した。
藤:多分その最近のご時世柄っていうのが俺の考えに影響してて。
俺の考えだけじゃなくて作品にも結構影響してると思うんだけど、男が女の子らしい付き合い方と言うか、変わり方をする作品もあるような気もするし。
ボ:ありますね
藤:女が男みたいな男友人みたいな付き合い方だなっていうのもあるしで、そこら辺がわかんなくなってきてるとこだと思うんだよね。俺の中で。
ボ:うんうんうん
—現実は多様性で満ち溢れている。フィクションであってもステレオタイプなものだけでないキャラクター像が増えた昨今だからこそ、百合を改めて見つめなおす気持ちに僕等はなったのかもしれない。
藤:あとはシンプルにその女×女の正解がわかんないから、あれじゃん。自然な女×女だなって思ってもさ、それって(現実に存在するとした時の)女×女を全く知らないただの男オタクから見た妄想の自然なわけであってさ
ボ:うんうんうん
藤:もう本当に分かんなくなってくるんだよね(笑)
百合って何?(笑)マジでわからない。
—再び深い疑問に沈むグリズリー藤沢。
タンゲボイチは自分達の百合への想いを見つめなおすことの窓口になるのではないかと、一つの提案をするのであった……
12:32~
https://youtu.be/49E05iu_KzA?t=752
理想の百合像
ボ:理想の百合ってあります?
藤:理想の百合かぁ。理想の百合、理想の百合……え、作品としてってこと?
—何故か三回も「理想の百合」と唱えるグリズリー藤沢。
適当な発言をしたくないというオタクのプライドが感じられる。
ボ:作品としてでもいいし、なんか自分が好みの形とかでもいいし
藤:うわ~~~理想の百合……
ボ:僕はちなみになんですけど。これなんかちょっと自分で言ってどうなの?って思うけど
藤:いや、良いんだよ。
ボ:片思いが一番美しい百合の形だと思っていて。
藤:なるほど、言うねぇ?
ボ:(笑)なんかね、これはちょっと語弊……偏見かもしれないけど、女性ってやっぱこの共感しながら支え合うところがあると思ってて。
藤:うん
ボ:でーなんだろうな。なんか BL に比べて、これ好みの話になっちゃうかもしれないけど
藤:いいよ
ボ: BL に比べて百合って、多分その先にあるのは破滅と言うか。
藤:うん
ボ:苦しいことが待っていることの方が多いと思うんです。
藤:はいはい
ボ:ていうのまで考えた時に、僕はお互いただ好き合うっていうのも幸せだけど、相手のその先まで考えた結果、真の想いを伝えずと言うか。
藤:うん
ボ:あくまで、その芽吹いた感情を心の中にそっとしまいながら、この感情がその思春期特有のものかはもうわかんないとか。今の一時的な感情の高ぶりかもしれないとか思いつつも、しまっておいた感情がずっとずっとその先も温められ続けてるていうのが1番好きなパターンなんですよね。
藤:なるほどね
ボ:多分そう考えるとやっぱり……結局は大道寺知世から来てるのかもしれない
藤:あれすごいよね。友達というさぁ……いや親友っていう呼び方の方が正しいかな。
ボ:うんうん。
藤:親友っていうポジションを120%で活かしつつ、その先にはギリギリ行かないと言うかさ
ボ:そうなんです……
藤:そんなポジションでね、空中浮遊してる感じが。
ボ:はちゃめちゃに死んじゃった事が一つあって……
「カードキャプターさくらメモリアルブック」そこにねすごい CLAMP 先生からの言葉が書いてあったんですけど……
※もしカードキャプターさくら好きの方がこの動画・記事を見た時に、この情報の初出がこんなキモいオタクであってはいけないと思いカットしました。
絶版なものの手に入らないことはないので是非ご自身の目でお確かめください。
ボ:……って書いてあったんですよ。
藤:そんなん書くな。しんどい……えちょっと待って?
ボ:もうね……ハチャメチャになりました
なんかそこで最強の関係性が構築されたと同時に、その他の可能性が失われたという……
藤:いや、ね。すごいわそれ。
ボ:宇宙的恐怖ってああいうのを言うんじゃないかとまで思って(笑)
藤:コズミックホラー?
16:32~
藤:そのさ、理想の関係性って何ですかって聴かれて、マジで色んな事を考えていたんだけど。
ボ:うん
藤:ボイチさんの話を聴いてまとまったんだけど。俺の中の理想は……共依存だね。
—タンゲボイチはかなり深いため息をついた。なぜなら、自身が理想と掲げた片思いに相対する概念だとは言え、その良さも十二分に知ってしまっていたから。
ボ:……はい。
藤:かなりガチガチであればガチガチであるほど良くて
ボ:はい
藤:だけど、完全に恋愛関係ではないのが
ボ:ん~~~……なるほどね
藤:なんか、こいつら何か間違ったらそっち側にポロンって。そのテニスコートのネットインというか、どっちに転んでもおかしくないなっていう共依存が一番好きかもしれない。
ボ:たしかにでもその時間帯が一番美しいまではある。
なんかそのさ、一般的に恋愛において付き合うまでが一番楽しいみたいな論説ありますけど、それに近しい。その絶妙なバランスのとこで立ってるって言うのは確かに、一つの美しい形ではある。
藤:ただその自信ないのは、やっぱりその時の気分によって違うんだよ、
その時々っていうよりは、年度ごとだったりするんだけど。
推しの百合CPがあるわけじゃない。
ボ:自分の中でのトレンドがね。
藤:みんながあると思うんだけど。この世の誰でも。
それによってやっぱり変わってくるよね。
18:30~
https://youtu.be/49E05iu_KzA?t=1110
藤:ん~~~でもやっぱり片思いも良いんだよなぁぁぁぁぁぁぁぁ
結論、良いものは良い。
藤:いや~~~なんかさぁ。やっぱ完全に恋愛関係になるよりその前の方が好きだなぁ。
ボ:うんうん
藤:恋愛的感情で、好きというか愛してるというかさ。っていうのもいいんだけど。
お互いがってなるより、その過程というかさ、前とか。前で止まってるとかの方が心揺れるものがあるな。
ボ:うーん
藤:一番輝くよね。人が。桜Trickの二期がなくても良いのってそれだと思う。
ボ:(声にならない叫び)——————なるほど。
藤:あれはあれで美味しいけど。
ボ:今の例えでさ、俺はめちゃくちゃさ、なんだろう。点と点が結びついたんだけどさ(笑)
藤:(笑)
ボ:何人が、この世に何人がいまの感情を共有して共有してくれるんだろう。
藤:たしかに。でもそうだと思うんだよな。
あれってさ、二期を望む人っているけど、あったら僕も見たいけど。
一期でかなり完成してるじゃん。
ボ:してるね。
藤:完成度というか満足度が高いというかさ、だと思うんだよね。いやこれちょっと難しいなあ。
20:40~
https://youtu.be/49E05iu_KzA?t=1240
一つ大きな気づきを得るシーン
藤:一番好きな百合カップリング……
ボ:一番好きな百合カップリング……?
藤:いやでも一番とか選べないよぉ~(言い出しっぺ)
ボ:まぁまぁまぁ(なんだこの人)
だからその自分が今推してるというかね?せやなぁ。
藤:いままで(このチャンネルで)話してきた中でいうと、ちーちゃんと花音ちゃんとか。かなりいま大好きだし。
(ラブライブスーパースター 澁谷かのんと嵐千砂都)
あと依存ではないしあれなんだけど、リコリス・リコイルの2人も結構好きだし。
ボ:ちさたき?
藤:あれはね、なんか恋愛じゃない信頼で繋がってる感じがマジで大好きと言うか。
藤:これ難しいね……話の展開が。
ボ:いや難しいよ。
藤:うん。
ボ:この今多分俺らがやってんのは、
宇宙の画像を見ながら、火星って良いよねみたいな話をしてるんだよ(笑)
藤:いやそうだよ。宇宙って言われた瞬間に、もうめちゃくちゃスッって入ってきたもん。
ボ:白鳥座っていいよねみたいな話を多分してる(笑)
藤:そうだよなぁ、途方もなさすぎるんだよなぁ。百合って。
ボ:多分でも、その中で多分みんな自分の中の心の太陽系を持ってるんだよ。
藤:心の中の太陽系を持ってる……そうだよね。
ボ:コスモを燃やせ的な感じになっちゃったけど
藤:あのね、君マジでめちゃくちゃいいこと言ったんだけど、
俺たちは星と星とがくっついているのを見たいんじゃなくて、星と星を浮かべてさ、こことここを繋げて、形になるなってなってるのが見たいんだよ。
ボ:うわぁぁぁ~~~~!!!!!!!!そういうことだぁ~っ!!!!!!!
藤:星座を見たいんだよなぁ!
ボ:星座だぁ!!!
藤:良いこと言ったね君ほんとに。
ボ:あぁ!!そうだぁ……なんだろう。たぶんいろんなカップリングだしたけど。
一番多分考えるのに時間を費やしたコンテンツは、うんとねまあそうね、まぁ絞るとアイドルマスターなんですけど。
TVアニメ・THE IDOLM@STERの監督のさ、錦織敦史とか言う(神が居るんだけど)
藤:はい
ボ:多分あの人は前世で星座を結ぶ仕事をしてたんだけど
藤:あぁ~はいはいはい
ボ:キャラの配置がやばいんだよねあの人のキャラ集合絵って。
マジでその例えばえーとねあれ765プロダクションの「LOVE&PEACE」っていうアルバムがあって、錦織監督が書き下ろしてるイラストがジャケットなんだけど。
ずっと眺められて、そのどことどこを結ぶかを考えられるんだよね。
藤:はいはいはいはい(笑)
ボ:しかも2点じゃなくて、ちょっと意味変わってきちゃうけど、ユニットとかも考えるともう3点とかさいくらでも結べるわけ。いや、そう星座だわ。
藤:星座だよね。
ボ:百合を見つけるって星座なんだわ。
藤:俺思ったのがさ、かなり分厚いカップリングで固められているものより、いろんな可能性が秘められているものの方が好きなんだよね。
ボ:うんうんうん
藤:さっきのわた天の話(動画内ではカット)もそうなんだけど、いろんな角度のさ、線が繋がるからこそ、ここの煌めきが美しいなって思う
ボ:はぁ~~~~~そうですね
藤:星座……
ボ:そうだよ
藤:そうなんだよなぁ~
気づきを得て、大室家
https://youtu.be/49E05iu_KzA?t=1542
藤:俺ちょっと思ったのがあって、一番しんどくなった百合が「大室家」っていう
ボ:はい
藤:「ゆるゆり」のなもりの
ボ:スピンオフですね
藤:スピンオフの漫画があって、いやすごい……すごいんだよね。
これさ、知らない人もいるだろうから説明すると、大森家っていうさ「ゆるゆり」のメインキャラの一人(大室櫻子)の姉妹関係をメインに書いてるスピンオフなんだけど、姉妹それぞれに星座を描いてるんだよね……
あと「ゆるゆり」をアニメしか見たことない人はちょっと誤解してると思うんだけど、
なもり先生は漫画マジでめちゃくちゃうまいから。
ボ:うん。うまい。
藤:絶対にこれはもう絶対に漫画で見た方がいい。
アニメが悪いってわけではもちろん無いんだけど。
ボ:そうそうそうそう
ボ:確かにでもアニメだけしか見てない人多いだろうな。
藤:多いだろうね。
ボ:当然のようにだかみんな原作読んでると思って生きてたけど。
藤:あれはね、なんか百合が好きな人はマジで絶対に見た方がいい。
これはもう本当に、見た方がいい。特に大室家。大室家を見るためにね
藤ボ:「「ゆるゆりをみる」」
藤:でも、損は100%しないレベルの濃度があるんだよ、スピンオフに。
まぁ、わかる。わかる。
藤:なにがやばいってさ、ゆるゆりに数回、1桁台しか出てない撫子さんっていう
大室家三姉妹の長女がいるんだけど。
なでしこふくめ四人グループの友達がいて、ナデシコと三人って形なんだけど、そのなかの誰かとさ恋愛関係にあるんだよ。百合の。女の子四人グループだから。
なんだけど、相手が誰か分かんないんだよね。
ボ:なんかさーすごいよねあれ本当に。
藤:いやまじで凄いと思う。
藤:だってあれでしょ?見せてる部分で言うとさ、(関係性の)線の太さが全部同じじゃん。
ボ:うん
藤:どことどこが繋がっても違和感がないと言うか。
ボ:あれも一種のホラーみたいなもんだよね。
藤:ホラーだよね。
だって一人と付き合ってるんじゃなくて、他二人と付き合ってないんだもんあれ
ボ:なんかさ別にこれじゃなきゃ嫌だって言うもんはないんだけどさ、気になり具合としてはマジで家のワンピースって何なんだろうってくらい気になるよね。
藤:俺多分それより普通に気になる。
(笑)
藤:だってさ、ワンピースって絶対明かされるじゃん。
ボ:まぁそうね。
藤:大室家って明かされないんだもん(笑)
ボ:明かされないで終わる可能性全然あるよね。
藤:だってあれって明かされないのが一番美しくない?
ボ:うん。それに文句言わないもんそれで。文句言う奴いない。
藤:もちろん明かされたらすごい嬉しいし、答え合わせというかさ。もう一回読む手が本当に進むし、すげーってなるんだけど、明かされなかった時の満足度が、ね。
ボ:あるね。
藤:あるよね?
ボ:ある。
感想戦
https://youtu.be/49E05iu_KzA?t=1841
藤:ぶっちゃけ星座の話できた時点で大分満足度高いんだけど、
ボ:ちょっと一つ答え出たよね。
藤:答え出たよね。本当になんか自分の生きていた人生の足りなかったパーツがすっと入ったというか、足りなかったわけじゃないけど
なんかあの、星座を結んでた当時の光景みたいなの見えたもん一瞬。
藤:見えたよ。
ボ:ギリシャっぽい服着た人たちとか。
藤:あの、チ。―地球の運動について―ていうかさ
ボ:そうそうそうそう(笑)
藤:あれのなんかさ、場所に立ったというか。
ボ:一瞬あの世界にいたもん。
藤:凄い満足しちゃった。
—理屈よりも直感を信じた結果得た、何にも代えられない喜びを二人は感じていた。
藤:また、何かのどから手が出る程百合について語りたくなった時に語るかもしれない。
ボ:なんか俺的に、もう本当に星座の話で救われたのは、
百合作品として描かれたもの、だけじゃなくて、百合作品として作者が書いているのかどうかわからないもの、多分書いてないものってよのなかにいっぱいあるじゃないですか。
でもそこから、そこに百合を感じるっていうのはまぁひとつね、そういうもんなんだな。と
自己を肯定できたっていうのはあるかな。いままでやってきたことは間違いではなかったというか。その行為が厄介みたいな感じに、自分でやっておきながら感じることもあったけど。
藤:はいはいはい
ボ:それもひとつ、探求する形だよねというか。
藤:これどうやって締める?(笑)
お疲れ様ですって感じなんだけど。今おススメの百合作品とか
ボ:あー、それがいいかもしれないですね。
いまおしたいというか、そういうのだして。
藤:なんかあります?
ボ:ちょっと待って、いまkindleを見てます。
藤:さっきも言ったけど、最近では「ラブライブスーパースター」、「大室家」、「響けユーフォニアム」とかはもう大好きだよね。作品としても好きだけど、百合としての部分も凄く好き。
ボ:そのどのカップリングってのも強くは推さないし、是非、星座をね。天体観測したい人は見てくださいっって感じなんだけど。「みつどもえ」かな。
藤:あぁ~~~なるほどね
ボ:そもそもね、個人的にみつどもえってなんだろう。割と自分の理想の創作物の一つの到達地点みたいなところあるんだけど。ノマカプもいいし、百合カプもいいし……
ただ、話してる人が誰もいない(笑)
藤:でも最近だったらいるんじゃない?
ボ:いるかなぁ~?
藤:桜井のりおさんはもう、かなり羽ばたいている人だからさ
ボ:そうね。や~、のりおさん本当にねぇ……
子供学級から読んでる身としては本当に信じられないくらいに羽ばたいてる……
藤:やっぱなんかね、凄い広く使ってくれるのがいいよね。
ボ:うん
藤:世界観をっていうかね。
藤:ってところかな。
ボ:そうですね。
藤:ということで、お疲れさまでした。
ボ:お疲れさまでした。
ーいかがだったでしょうか。
百合が何かという結論は出なかったものの、百合に対して臨む姿勢について僕らは一つの答えを出した。
これを正しいと思うのかも、人によって違うのかもしれない。
しかし、僕等はこの日改めて気づいたのだ。
百合と、百合が存在しているこの世界の素晴らしさを。
二つの大きくて素敵な尊い存在に。乾杯。
written by タンゲボイチ
定時退勤オタクゴタクとは—―
現代社会に溶け込む社会人のオタク達が退勤後に様々な作品、コンテンツに対して御託を並べる様子をお届け。
皆様のオタクライフの毒になったり薬になったりならなかったり。
そんな活動、はじめてみました。